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会計士が教える簿記資格のメリットと活用法

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こんにちは、TAKです。
今回は「簿記資格のメリットと活用法」について紹介したいと思います。

【こんな人に読んで欲しい記事です】
1. 簿記の資格に興味がある方
2. 簿記を勉強する意義やメリットが今一つわからない方
3. 簿記資格を取得済だけど、今一つ活用方法がわからない方
僕自身、公認会計士を目指している過程で簿記1級を力試しで受験し、取得した経験があります。
当時は公認会計士合格という目的があったので、当たり前のように受験していたのですが、最近友人から「簿記って難しいの?取得したら仕事で活かせるかな?」といった相談をよくされるようになりました。
そこで今回は、簿記資格で学べることから、メリット・活用事例を僕の経験も踏まえてお伝えしていきたいと思います。ちなみに今回の記事では勉強法については特段触れていません

簿記とは「企業取引を可視化」すること

簿記には「外部目線」と「内部目線」の2種類がある

まず「簿記」とは何でしょうか?
すごく簡単に言ってしまうと、「企業取引を実態に応じて記録して見やすくするツール」です。
例えば、「A社から材料を100購入、B社から機械を100でリース、Cさんへ給料100を支払う」といった取引があった場合、「合計300のお金が減った」というだけでなく、「それぞれ何にお金を使ったのか」までわかるように管理するのが簿記のイメージです。

そして簿記は、外部目的で使われる財務会計(商業簿記)と、内部目的で使われる管理会計(工業簿記)の2つに大別されることが一般的です。
ここでいう外部は、企業以外のすべての人(株主、銀行、投資家、債権者等)を、内部は企業の経営者や管理者等の企業内部の人を指しています。
例えば、上場企業が株主・投資家向けに公開するような場合は「外部目的」になりますし、社内だけで製品原価の内訳を把握しておきたいような場合は「内部目的」となります。

簿記試験での位置付けは下記表のようになります。

3級は「外部目的」の簿記のみで、2級から「内部目的」の簿記も試験範囲になるということです。
ここでは簿記は大別すると2つに分類出来て、級によって学ぶ種類が違うとわかって頂ければOKです。
ちなみに1級になると、「商業簿記と会計学、工業簿記と原価計算」とより細かく分類されていますが、あんまり意味ないので、大別して2つでいいと思います(公認会計士試験では前の2つを財務会計、後ろ2つを管理会計と呼んでいるので、こっちの方がわかりやすい気がします)。

簿記資格は何級を取得するべきか?

次に「実際に簿記資格を受けるなら何級を受ければいいか?」というよく疑問にお答えしたいと思います。
結論から言ってしまえば、ご自身の状況とモチベーション次第というのが本当のところです。

ただ、それだけだと不親切なので一応の目安をお伝えすると、「可能であれば2級」「会計の本質を理解しているならば3級でもOK」というのが僕の所感です。

僕が上海で働いている時、日本人一人で働いている時期が長かったのですが、「業務多忙で日本人の人材がもう一人欲しい…」と思って人材探しと面接を何回もした経験があります。
その時の判断基準として、簿記2級を持っていれば「会計の基礎に加えて管理面も理解している」、簿記3級であれば「会計の基本と仕訳は理解出来ている」と判断して、書類選考+テストをしていました。

ただ、簿記資格に限った話ではないのですが、「資格を持っている = 自分の力としている」わけではない点に注意です。企業採用を前提にすれば、資格の保有有無は一応の目安であって、実際は「即戦力となる本質的な力さえあれば、資格は2級でも3級でも変わらない」というのが採用側の本音だと思います。

そのため、今自分が置かれている状況に応じて適切なレベルにチャレンジすることが望ましいです。
一応のチャレンジ目安を作ってみたので、良ければ参考にしてみてください。

簿記がわかれば「取引の見える化」が可能

簿記の勉強法については今回は触れませんが、簿記の習得目安としては「取引が見える」状態になっているかどうかで判断されることをオススメします。
なぜなら簿記というのは、「企業取引⇒記録⇒財務諸表(=記録の結果表)」のサイクルを前提に成り立っているので、簿記を通じて「企業取引が財務諸表に与えるインパクト(影響)」を知ることが出来るためです。

中には、資料や取引の性質を覚えて機械的に経理業務をしている人もいるでしょうが、もっと本質的なところに目を向けて業務をこなすことで、日々の取引が企業に与える重要性もわかるようになるのです!

すべての取引についてイメージすることは難しいかもしれませんが、簿記を通じて知らない取引やビジネススキーム(取引の裏側)を学ぶキッカケにもなるので、是非意識してみてください。

1. 簿記には、外部利用目的の「財務会計」と内部利用目的の「管理会計」の2つがある
2. 自分の状況に応じて資格取得すべきだが、可能なら「2級」を本質的に理解して取得すべき
3. 簿記がわかれば、取引の裏側を考えるクセが身に付き、取引を可視化出来るようになる!

簿記のメリット3選

【メリット①】ビジネスセンスが向上する

ではここからは、簿記資格を取得することにより得られるメリットを3つほど考えていきます。
まずは、簿記を通じて「ビジネスセンスを向上」させることが可能です。
簡単に言えば「自分の会社(あるいは他社)が何をしているかのイメージ」がしやすくなります。

これは先ほどの簿記学習を通じて得られる「取引の可視化」と繋がりますね。
どんな仕事をしていたとしても、自分の仕事だけで完結することはほとんどなく、チーム全体や会社全体で一体となり価値を生み出しています。つまり、自分の仕事だけの理解にとどまらず、全体を見渡せる視野を持って仕事を理解する基礎力が身に付くとも言えるのです。

だからこそ、簿記資格はビジネスマン必須の資格の一つに名乗りを上げているのでしょうね。

【メリット②】簿記資格は企業評価upにつながる

2つ目のメリットは、就職や転職において採用担当者からの評価が上がるという点です。
「就職や転職で本当に有利になるの?」という声がよく聞こえてきますが、資格取得は別に神がかった力を持っているわけではありません。要はイカスもコロスも自分次第です。

ただ世間の平均的な評価としては、「資格保有=それだけの努力背景と知識がある」と見ることが多いので、結果として2級や3級を持っていることは大いに有利になると考えていいかと思います。

【メリット③】キャリア選択が広がる

最後のメリットは、簿記資格を通じて得た知見をキッカケにキャリア選択が広がるという点です。
繰り返しになりますが、簿記を通じてビジネスマンとして必要な教養や考え方を身につけることが出来ます。そのため、基礎が出来上がっているとも言えるので、より高難易度な専門分野や領域にチャレンジすることも可能な点が、簿記資格取得の魅力でしょう。

加えて、簿記(もっと広く言えば会計)という考え方は、(会計ルールは違いますが)世界共通言語でもあるので、海外も含めたキャリア選択が可能となります。具体的な活用法は次で紹介しますので、そちらを参照してみてください。

1. 簿記がわかればビジネスを幅広く俯瞰することが可能となるため、ビジネスセンスが磨かれる
2. 簿記は企業担当者も当然知っているブランドある資格のため、就職や転職に有利
3. 簿記はビジネスの基本をなすため、海外を含めたキャリア選択の幅が広がる

簿記資格の活用例を5つ紹介

【活用例①】社内で輝ける活路を切り拓く

最後に簿記資格の活用例を5つほど紹介していきたいと思います。
まず最初は、一番オーソドックスな活かし方ですが、「社内の財務経理部で簿記を活かす」方法です。
会社から進められて資格を取得する方や、就職・転職のために資格を取得する方など色々かとは思いますが、そのような方は経理関係の仕事に就かれていることが多いかと思います。

最初は「仕訳が出来る」「会計システムを扱える」「決算処理が出来る」状態を目指せばいいかと思いますが、より価値を出すためには社内プロセスや全体を理解し、「決算早期化」や「内部統制の改善提案」等が出来るようになるとステキですね。
就職先をこれから探すという方は、多忙であるけれど幅広い業務を担当出来るベンチャー企業等で経験を積むのもありかと思います。

【活用例②】企業分析を武器にしたビジネスマンに

次の活用例は、経理関係の仕事にはついていない方向けです。
簿記資格のメリットでもお伝えした通り、取引スキームの理解や自社(他社)ビジネスの理解が出来るように日々訓練していけば、企業分析を武器とすることも可能です。

イメージとしては、財務諸表を開示している上場企業を分析し、自社ビジネスの戦略に活かすことが考えられます。戦略の立案や提案までは難しくても、同業他社の売上や利益を分析するだけでも学べることは色々とあるはずです。

EDINETというサイトで上場企業の有価証券報告書(←財務諸表や企業情報の宝庫)を無料で閲覧することが可能なので、興味のある方はのぞいてみてください。

【活用例③】マイペースに働く

3つ目の活用例としては、もう少しゆったり働きたい方向けの活かし方です。
具体的には、個人の会計事務所や税理士事務所でアシスタントとして働いてみたり、クラウドワークでスキマ時間に在宅ワークする等が挙げられるでしょう。

特にこれからの時代は5Gが導入されれば、在宅ワーク環境がより整備されて案件も増える可能性があるので、主婦の方にもオススメです。
実際に仕訳をするだけでなく、出来上がった財務諸表や税務申告書のレビューといった案件もあるので、興味があれば簿記をベースにしつつ色々勉強してみてください。

【活用例④】より高みを目指す(税理士・会計士・CFO)

4つ目のの活用例は、シンプルにより高みを目指すことです。
簿記の勉強をキッカケに才能を開花させる方もいらっしゃるので、そういった方は是非税理士や公認会計士、あるいは社内のCFO(最高財務責任者)を目指してみてください。

本記事では簿記2級や3級までの話しかしていませんでしたが、簿記1級に挑戦してみるのもアリでしょう。
簿記1級レベルは税理士や公認会計士の登竜門とも言われるので、自分に合っているかどうかを試す意味でもチャレンジしてみるといいかと思います。

【活用例⑤】海外ポジションを狙う

最後の活用例は、海外でのポジションを狙いに行くです。
もし海外チャレンジの意欲があるならば、個人的には一番オススメの方法です。
なぜなら、「グローバル人材+会計がわかる人材」は希少だからです。

国によっても多少レア感は変わりますが、僕が上海で働いているときもニーズはかなりありました。
どのようなグローバルファームがあるか、どのようなレベルが求められているかといった事前調査や、継続的な勉強(会計+語学+α等)が必要になりますが、その分やりがいは大きいです。

 

簿記資格の活用方法はたくさんあるので、ご自身にあった道を見つけてください!

まとめ

今回は「簿記資格」にフォーカスした記事を書いてみました。
振り返ってみても、「簿記」の可能性はやはりデカいなと実感します。

この記事が簿記資格を目指す人のモチベーションアップに繋がれば、僕としても嬉しい限りです。
機会があれば勉強法などについてもいつか紹介していこうと思います。
何かご意見などあればお気軽にTwitterのDM等でご連絡ください。

今回の記事はYouTubeでも紹介しているので、興味ある方は是非見てみてください。

https://youtu.be/lqRdvpWfS44

では今回はこのへんで。