【フリーエンジニア向け】在宅やリモート案件を獲得し続ける方法を紹介【3ステップで仕組みを構築する】
案件が欲しいフリーのエンジニア「在宅やリモートで案件を獲得し続けていきたいんだけど、何か良い方法ないかな?」
こんな悩みに答えていきます。
本記事の内容
- リモートや在宅案件のニーズ
- リモート案件を獲得する方法
- 案件獲得率を上げる習慣作り
- 他のエンジニアに負けない戦略
この4つを中心に紹介していきます。これからリモート、在宅案件を継続的に獲得したいと考えているフリーエンジニアの方は参考にしてみてください。
フリーのエンジニアにリモート案件のニーズはあるのか?
まずはリモート、在宅案件のニーズがあるかどうか、現状分析をしておきましょう。
結論、ニーズはあります。
リモートワークの導入率は上昇傾向に
「リモートワーク」「在宅ワーク」という言葉は、2020年頃のコロナウイルス大流行によって頻繁に耳にするようになりましたね。実際、企業でのリモートワーク導入率は「都市」や「業種」によって異なりつつも、増加傾向にあります。
中でもIT・インターネット系の業種では、リモート割合が5割を超えています。
大手企業ではヤフーが2020年10月から無制限のリモートワークを導入したり、GMOグループのペポパがリモートワークを基本とする働き方へ移行するなど、リモートワーク環境の流れは加速してきています。
リモート案件数の比率も7割と高水準に
その流れに乗るように、リモート稼働可能な案件数も増加傾向にあります。レバテックフリーランスを運営するレバテックが2022年3月に公表したリモート案件調査【2020年度】によると、以下のような傾向が見られたとのことです。
- フリーランス案件の約7割がリモート可能
- 特にWeb系であればリモート比率が高い
- 稼働者の約77%はフルリモート環境で稼働
このことからも、リモートや在宅で仕事が可能な案件はかなり増えていることがわかりますね(※リモート案件に関する調査の内容はコチラ)
フリーのエンジニアがリモート案件を獲得する方法
リモート案件を獲得する方法は大きくわけて「3つ」です。
今の自分にとって最適な方法を見つけて、行動に移していきましょう。
リモート案件を獲得する3つの方法
結論、フリーのエンジニアがリモート案件を獲得する方法は以下の3つです。
- クラウドソーシングを利用する
- リモート案件を紹介しているエージェントを利用する
- 友人やコネクションを活用して紹介してもらう
クラウドソーシングを利用する
1つ目はクラウドソーシングを利用する方法です。
Crowd WorksやLancersなどが有名ですね。
今まで一度もクラウドソーシングを利用したことがないという方であれば、どんな案件があるのか見てみる分には良いと思います。ただ「フリーのエンジニアが案件を継続的に探す」という点ではあまりおすすめ出来ません。
理由は「単価の低さ」と「リモート案件の少なさ」です。一時期よりかは増えている可能性はありますが、それでも満足いく案件数や待遇にはなっていないと感じます。そもそもクラウドソーシングは、ライティングや動画編集といった様々な案件が集まっていて、エンジニア特化サービスではないのです。
「リモートじゃなくてもいいからとにかく働きたい!」という方であれば、常駐系の案件は結構あるのでチェックしてみてください。
でもやっぱりリモートで働きたいですよね。
リモート案件を紹介しているエージェントを利用する
そこでリモート案件を中心に紹介してくれるエージェントを利用してみましょう。こちらの方が案件数も豊富で単価も高めです。もちろん言語や案件によって条件は変動しますが、継続的に案件を獲得するという意味でも断然におすすめです。
とはいえ、エージェントによって色々な案件があってわかりにくいのも事実。そこで、はじめてエージェントを利用するという方もいると思うので、知らないと損してしまうことをまとめておきます。
- 副業やフルリモートに対応していないエージェントも存在する
- エンジニア未経験だとリモート案件を紹介してもらえないこともある
- 年齢制限により案件を紹介してもらえないケースも
- 自分のスキルシートを提出しないと基本的に案件は紹介してもらえない
このようにエージェントによって条件があるということはあらかじめ知っておきましょう。とは言え、たとえ未経験であったり年齢が高めだったとしても、熱意と能力を伝えて「絶対に出来ます!」くらいの勢いをもってみましょう。担当者も人間なので、気持ちが伝われば案件につながることも十分あります。
そしてエージェントサービスは以下のような流れになっています。リモート案件を獲得するために、何をする必要があるのか知っておきましょう。
- 無料で会員登録をする(氏名、メールアドレス、スキル等)
- どんな案件があるかチェックする
- 気になる案件を担当者に問い合わせて相談する
- 実際に担当者から案件を紹介してもらう
基本的にはこういった流れになっています。どのエージェントも利用者側には料金が一切発生しないので、すべて登録して使った方がいいです。その方が自分が求めている案件や条件を見つけられる確率が高まりますからね。
そして気になる案件があったら、問い合わせるようにしましょう。面倒かもしれませんが、これをしないと案件の獲得はまず不可能になります。エージェントによっては初回面談などもありますが、応募者の「案件対応能力」を確認する儀式と思ってください。
エージェントとしても、クレームが来たらイヤですからね。なので、何もビビる必要はなくて「自分はちゃんと経験もスキルもあります」ということを凛とした態度で伝えればいいだけです。信頼してもらえれば、継続して案件を獲得することにもつながるので、ここは特に大事なプロセスになります。
具体的には【フリーエンジニア必見】リモート案件を獲得するためにおすすめのエージェント「5社」を厳選紹介でまとめているので参考にしてみてください。
【フリーエンジニア必見】リモート案件を獲得するためにおすすめのエージェント「5社」を厳選紹介
「フリーのエンジニアとして継続的にリモートや在宅案件を獲得していきたい!」という方向けにおすすめの厳選エージェント5社を紹介している記事です。リモートに強いエージェントの特徴や案件成功率を高めるために必須のアクションについても解説しています。
友人やコネクション経由で紹介してもらう
リモート案件を獲得する3つ目の方法は、友人や知人経由で紹介してもらう方法です。結構アナログですが、フリーのエンジニアとして生活していくためには捨てない方がいいです。
もちろん、自分ではコントロールできないですし、ぶっちゃけ他人任せになるので期待し過ぎない方がいいのも事実です。それでも、選択肢として捨てない方がいいのは「案件成約につながりやすい」からです。
例えば、自分がpythonエンジニアで、周りの人にも「pythonが得意な人」として認識されているのであれば、何かあった時に相談してもらえる確率はグンと上がります。そして、友人の紹介とあればクライアントもその時点で一定以上の信用を置いてくれています。
いわば信用構築のプロセスを飛ばせるチートを使ったのと同じ状態。そのため、紹介してもらえれば案件として成約する確率は格段に高くなります。
とはいえ「確かにメリットはわかるけど、実際すぐに紹介してもらるわけじゃない」というのが本音かと思います。そんな方は、小さな繋がりを大事にして”GIVEの精神”で毎日を過ごすことを意識してみてください。少しずつですが、着実に変化が生まれてきます。
GIVEの精神が生み出す力の凄さはこの本で学べます。すべての方必読の一冊です。
リモートや在宅の案件を獲得し続ける大事な習慣
リモートや在宅案件を獲得する方法がわかったら、あとは自分のスキルを磨き続けましょう。そのために大事なのが「案件を分析する」という習慣です。
案件を分析し続ける習慣を作ろう
案件を獲得する方法がわかったら、あとは案件に備えて「自分磨き」の時間です。
「得意な言語を磨けばいいんでしょ?」と言うのでは、半分正解で半分足りない状態です。リモートや在宅での案件を任せてもらうということは、遠隔での作業やコミュニケーションに問題がないという前提の上で成り立っています。
具体的にどのような流れで作業やコミュニケーションをしていくかは、依頼主であるクライアント側の要望に応える形で進めなければなりません。
例えばこんな感じ。
- サーバーサイド言語はRuby
- フレームワークはRuby on Rails
- ソースコード管理はGitHub
- インフラはAWS
- チャットツールはSlack
- タスク管理はTrello
自分の得意言語(上記ではRuby)がこなせても、他のツールが使えないのではリモート案件獲得時の障壁になります。まったく使ったことがありませんとクライアントに伝えれば、先方は「不安だから他の人探そう」となってしまいます。
これを事前に防ぐために必要となるのが「案件分析」なのです。クライアントが求めるスキルはもちろんのこと、具体的にどのような環境で仕事をして欲しいのかを事前に知るツールとして使えるということです。ためしにリモート案件をメインに扱っているリモートビズの案件を見てみましょう。
実際にリモートビズの案件をチェックしてみる
この記事を書いている時点の情報ですが、以下のような案件があります。
「バックエンドエンジニア」の案件詳細を見てみると、以下のような応募資格が出てきました。必須スキルに歓迎スキル、よく見る項目ですね。
ここで注目しておきたいのが2点。
まずは「必須スキル」を自分が持ち合わせているかどうか。この案件では「git」「PHP」の実務開発経験が求められていますね。もしここがクリア出来ていなければ、自信が付くまでスキルアップしておきましょう。
この案件では「type」というのもありますが、まあ大丈夫です。企業側は主体性、専門性、協調性をエンジニア側に求めがちです。すべてクリア出来たら完璧人間じゃんって思うこともありますが、ここは社会人として「全く問題ありません」とたとえ自信なくても胸を張りましょう。
そして注目すべき2点目が「歓迎スキル」という欄。あったらいいな的な内容で、どれだけエンジニアに求めるんだと感じることもありますが、ここがアピールポイントにもつながるので要チェックです。表面的でもいいので触れておけば、大して日本語が話せない外国人が「日本語しゃべれるよ!」とアピールするかのごとく、同じメンタルでいけます。
このような感じで、案件概要をながめて「自分に足りないものはないか?」「この案件を確実に獲得するために今出来ることはないか?」と考える習慣をぜひ作ってみてください。
Gitは使えた方がいい
基本的には「案件分析」を通して必要なスキルを身に付けていくスタンスでOKですが、Gitは使えるようにしておいた方がいいです。経験豊富なエンジニアの方であれば当たり前の内容かもしれませんが、もし不安があるならしっかり使えるようにしておきましょう。
理由は多くの企業でソースコード管理ツールとしてGitHubなどを使うからです。Gitが苦手という方には本やUdemyでの学習がおすすめです。
入門本としてはわかばちゃんと学ぶ Git使い方入門あたりが良いかなと思います。
Udemyで学習するなら、ベストセラーになっている講座「チーム開発で必要なGitを完全マスター」がおすすめです。基本的なことからかなり細かい点まで解説してくれるので、基礎から学び直したいという方でも勉強しやすいでしょう。
他のエンジニアに負けない戦略を構築する
最後に、他のエンジニアに負けない戦略を構築していきましょう。
ポイントは「クライアントの信頼を獲得する」という点に尽きます。
クライアントの信頼獲得につながる行動を怠らない
これがすべてです。当たり前と思われるかもしれませんが、案件を獲得し続けるためにはここが肝となります。
「信用」と「信頼」の違いの理解 ⇒ 継続案件につながる
ここで「信用」と「信頼」の違いについて説明することは出来ますか?
どちらも似ていますが、両者の意味は大きく異なります。
- 信用:過去の実績をベースに今の状態を信じること
- 信頼:信用をベースに未来の可能性を信じること
ざっくりこのような違いがあります。
信用金庫、信用調査という言葉にもあるように、過去の実績から今を信じてもらうのが「信用」です。そして信頼関係、信頼獲得という言葉にもあるように、信用を積み上げて(今だけでなく)これから先も信じてもらうのが「信頼」となります。
1回目のリモート案件を獲得できれば「信用」を置いてもらえた状態となりますが、継続的に案件を獲得するためには「信頼」してもらう必要があるということです。そのためにも、信頼獲得につながる行動が大事になるのです。
信頼獲得につながる行動を意識する
- クイックレスポンス
- ポートフォリオの構築
- 自分の意見をしっかり伝える
最低でもこの3つは怠らないようにしましょう。
クイックレスポンスは「応答スピード」のことです。休みの日にまで対応する必要は基本ありませんが、クライアントから来た連絡に対する返信に数日かかるような状況だと、クライアントは不安を感じてしまいます。なので「この人はいつも早めに対応してくれるな。安心して仕事を任せらるな」というレベルを意識してみましょう。
ポートフォリオの構築は「案件獲得前」にしておくべき行動です。ポートフォリオ構築は自分のスキルを客観的に示す唯一の手段なのですが、案外これが出来ていない方が多い印象です。そうすると、クライアントは当然安心して仕事を任せようという気にはならないので、結果的にリモート案件も失注という流れになってしまいます。
ポートフォリオの構築については、E資格を取得して転職するために必要な「行動戦略」について解説【1つの準備と3つの行動でOK】の中でも解説しています。
E資格を取得して転職するために必要な「行動戦略」について解説【1つの準備と3つの行動でOK】
AI資格の一つである「E資格」を取得して転職するために必要な準備について解説した記事です。転職を成功させるために必要不可欠な「ポートフォリオ」の作成方法についても解説しているので、これから実際に転職などを考えている方は参考にしてみてください。
そして最後に自分の意見をしっかり伝えることも忘れないようにしましょう。クライアントの要望を尊重した上でとなりますが、クライアントがより良い提案を求めているケースも多々あります。言われたことだけをこなすよりも、改善提案につながるような意見も伝えてみましょう。
「相手の期待を超える」ことが何よりも大事になります。
ここまですれば、他のエンジニアには負けない「クライアントからの信頼」が得られるはずです。クライアントの信頼が紹介につながり、次の案件依頼につながるのです。
まとめ:フリーのエンジニアがリモート案件を取り続けるためには、顧客の信頼獲得につながる日々の研鑽が大事
本記事の内容をまとめます。
- リモートや在宅の案件ニーズは高い
- 案件を獲得するためにはエージェント利用と友人紹介が大事
- 案件獲得率を高めるために「案件分析の習慣」が欠かせない
- クライアントからの信頼獲得が継続案件を獲得するための秘訣
こんな感じですね。
僕もフリーランスとして活動していた時期は、やはり案件の獲得に一番苦労しました。その時の考え方や実際に使った内容をすべて紹介したつもりなので、同じように悩んでいる方はぜひトライしてみてください。
一人でも多くの方の参考になればうれしいです。