Quality of Life Nomad 思考法

「買い占め問題」を解消するために知って欲しい「最適化」という考え方

こんにちは、TAKです。
コロナウイルスの影響で、今度はマスクだけでなく、トイレットペーパーやティッシュペーパーまで不足する異常な事態になってしまっていますね。
そんな状況から、今回は買い占め問題を解消するための考え方を紹介したいと思います。

【こんな方に読んで欲しい記事です】
1. 何か起こると「買い占め行動」に走ってしまう方
2. 今後、「買い占め」問題を少しでも減らしたいと考えてくれている方
 
いきなり結論からお伝えしてしまうと、「買い占め問題」を解消するためには「自分だけのことでなく、他の人のことも考える」といった、一人一人の意識がとても重要です。
「そんなの当たり前じゃん」と思われるでしょうが、現実にはその当たり前のことが実践出来ていないので、今回はビジネスの観点を織り混ぜて考察していきたいと思っています。
キーワードは「最適化」という言葉です。

ヒトは「部分最適化」に走りやすい

では実際に、「最適化」という言葉をキーワードに、買い占め行動を減らすためのヒントを考えていきたいと思います。ちなみに、この「最適化」というコトバは普段聞き慣れないかもしれませんが、僕が好きなコトバの一つです。

「最適化」とは「最も適した状態」にすること

最適化とは文字通り、「最適にすること」「最も適した状態にすること」を意味します。
日常会話で使われることはほぼないのですが、ビジネスではたまに使われる用語ですね。
具体例は後ほど紹介しますが、マネジメント関係の本や経営学、あるいはAIを勉強したことがある方は、少し馴染みのあるコトバかもしれません。

「最適化」には2種類ある

日常会話で使われるケースは少ないですが、簡単な話なので気軽に読み進めてください。
ここからが面白い話なのですが、「最適化」には「全体最適化」と「部分最適化」の2つの考え方が存在します。

何が違うかと言えば、「最適化」を目指す「範囲」が異なります。
今回の買い占め行動に結びつけるために、わかりやすく噛み砕いて表現すると、

部分最適化・・・「自分」さえ「最適化」されていればOKと考えるヒト
全体最適化・・・「自分」だけでなく「みんな」の「最適化」を目指すヒト
となります。
今回の記事で一番お伝えしたいのは、「全体最適化」を図れるような人間を目指そうということです。そして少しでもイメージしてもらえるように、これから「部分最適化」が起こっている具体例を紹介していきたいと思います。
歴史は「部分最適化」を繰り返す

今回に限った話ではありませんが、有事には「買い占め行動」が各地で起こり、その結果として困る人が多発します。
今回のコロナウイルスの件でも、Twitterでの転売屋や悪意ある人によるデマ情報の拡散をキッカケに、トイレットペーパーやティッシュペーパーといった生活必需品の「不足」が起こってしまいましたよね。

僕自身もトイレットペーパーの残りが2ロールくらいの時、近所のスーパーに買いに行ったら棚に何もなくて「え?うそ?」となったのを今でも覚えています。

こういった「買い占め行動」をする人は、「自分さえ良ければ」「自分に関係のある人さえ良ければ」といった「部分最適化」思考に陥っていると言えますが、これは過去や日常生活を振り返ってもよくあることなのです。

簡単に、「部分最適化」に陥っている具体例をみていきます。
(具体例①②は歴史から、③は日常、④はビジネスからの具体例です。)

【具体例①】オイルショック(1973年)

最初は、1973年の第四次中東戦争をキッカケに起こった「オイルショック」です。
オイルショックを背景に原油価格が上昇し、インフレ気味のエネルギー資源の節約を政府が呼びかけたところ、「紙の資源がなくなる」とのデマが広がり、「トイレットペーパーの買い占め」が横行したそうです。

当時買い占め行動に走った人の中には、2020年現在になっても使いきれないだけのトイレットペーパーを保管している人もいるそうで、自分だけのことを考えたムダな行動だったと言えます。

【具体例②】東日本大震災(2011年)

比較的記憶に新しいのが「東日本大震災」でしょう。
この時も、帰宅困難者がコンビニやスーパーで食材や水を買い占め、都市部を中心に物資が不足するという事態が起こりましたね。

サプライチェーンの混乱に伴い、物資供給もスムーズにいかなかった側面もあるでしょうが、本当に支援を必要とする被災地域以外でこのような混乱が起こってしまったのは残念でした。

「ない」と不安、「ある」と安心といった人間の心理が働くので仕方ない面もあるでしょうが、行動心理を踏まえた上で「他人を思いやる気持ち」が欲しいところです。

【具体例③】オモチャを独占する子ども

これは「笑い話」程度の「小さい頃からでも部分最適化は起こる」という具体例です。
自分が小さい頃にあったかは覚えていませんが、幼稚園や保育園で気に入ったオモチャをどこかに隠して、独占してしまう子どもっていますよね(僕は多分なかったはず)。

これも、「自分が遊びたい」「自分が遊べれば他の子は遊べなくてもいい」という気持ちの表れですよね。
もちろん、この程度のことであればカワイイで済まされるのでいいですが、このような小さい子でも「部分最適化」の考えを持ち合わせている、つまり人間は本能的に「部分最適化」の行動に走りがちということを知っておくことが重要といえます。

【具体例④】組織内の対立

では最後にビジネスの場面で起こりうる「部分最適化」の話をしたいと思います。
「いい大人になったんだから、自分だけのことを考えた行動なんてしない」と思いたいところですが、残念ながら大人社会になってからも「自分中心」の行動をする人は多いです。

ここで挙げる具体例は「自分中心」というより、「自分が所属している場所」にとって「ベスト」な行動をしているものの、「会社全体」にとっては「ベストでない」結果となっている事例です。

よくあるビジネス事例が「営業部」と「現場」との対立でしょう。
「営業部」の人は、一般的に新規顧客との契約により、自社の売上向上(による業績向上を通じた自分の給料up)を目的とした行動を取ります。「現場」の人は、一般的に「営業部」が取ってきた契約に従って作業を進め、「品質」と「納期」の担保を目的とした行動を取ります。

別に、どっちが正しくてどっちが間違っているという話ではありません。
「営業部」も「現場」も自分がいる場所で「最適」な行動を取ろうとしているに過ぎません。
ただ、行き過ぎた結果として「現場が対応出来ない仕事を営業が取ってきてしまい、対立が起こってしまう」といったことはよくあります。

以上のように、いくつか事例を見てきましたが、いずれも「部分最適化」が起こっていることがわかるかと思います。「人間の本能的な行動だから仕方ない」と考えるのか、それを意識した上で「周りの人のことも考えよう」とするのかは大きな分かれ道になるでしょう。

「全体最適化」を図ってワンランク上の人間を目指そう

それでは最後に、「全体最適化」を目指すためのアイデアを考えてみます。
繰り返しになりますが、部分最適と全体最適の違いは下記の通りです。

部分最適化・・・「自分」さえ「最適化」されていればOKと考えるヒト
全体最適化・・・「自分」だけでなく「みんな」の「最適化」を目指すヒト

自分のことだけでなく、周りの人のことも考える「全体最適化」を目指すのは簡単ではないと思います。
それでも、より良い社会になった方が誰もが幸せなので、意識や行動の変化を通じて「全体最適化」を図れるワンランク上の人間を目指すことを目的に、2つほどアイデアをみていきましょう。

【アイデア①】全体を見渡せるようにする

一つ目のアイデアは、「全体」を見渡せるようにすることです。
部分最適化と全体最適化を簡単にモデル化すると、下記のようなイメージです。

部分最適化の状態・・・「自分の場所◎」+「自分以外の場所×」
全体最適化の状態・・・「自分の場所◎」+「自分以外の場所◎」

「部分最適化」を見てみるとわかりますが、「自分の場所」では「Good」なのに「他の場所」では「No Good」の状態ということです。

裏を返せば、「自分以外の場所」を見渡せるようにすることが大切ともいえます。
先ほどのビジネス例で言えば、「自分の部署は良いけど、他の部署にどういった影響があるかな?」と一人一人が考えられるようにすることが大切ということです。

【アイデア②】情報リテラシーを高める

二つ目のアイデアは、「情報リテラシー」を高めることです。
オイルショックや今回のコロナウイルスでのトイレットペーパー不足のキッカケは、「デマ」です。
人間心理を利用して、悪意ある情報を流している者こそ排除されるべきですが、そういった「デマ」が流れてきた時でも「自分の考え」で情報を取捨選択する力を身につける必要があります。

今の社会は、オイルショックの頃とは比較できないくらい、情報量が多いです。
Twitterに代表されるように、リアルタイムで情報を取得することも大切ですし、瞬時に情報の鮮度や正確性を判断することも大切です。

日頃自分たちが触れている「情報」について考えてみる機会を設けてみてもいいでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は、「最適化」というワードを中心に記事を書いてみました。

言葉自体は重要ではなく、「考え方」が重要です。
プライベートや仕事のシーンでも使える考え方なので、自分が「部分最適化」に陥っていないか、「全体」を見渡すことが出来ているかを意識するだけでも、より良い行動が取れるようになると思っています。

今後の有事に「買い占め行動」が少しでも減ることを願っています。
では今回はこのへんで。