自分の意見をうまく伝えられない人は「落としどころ」を意識してみよう【自分のオモイを言語化する】

意見を伝えられず悩む人「自分の意見を相手に伝えたいのに、なんだかうまく伝えられない。。。少しでも解決につながるヒントを見つけたい」
今回はこういったお悩みに答えていきます。
本記事の内容
- 意見が伝えられない原因を知ることから始めよう
- 意見が伝えられないなら「落としどころ」を意識してみよう
- 意見が伝えられない自分を脱する練習方法とおすすめ本の紹介
この3つを中心にお伝えしていきます。
伝えたいことがあるのに、相手に伝わらないのはツラいです。
自分なりに頑張って伝えているのに、相手から「結局何が言いたいの?」とか心無い言葉を浴びせてくるのは本当に勘弁して欲しい。
こんな気持ちを払拭すべく、今回は自分の意見をうまく伝えるヒントを「原因分析→落としどころ→練習方法」の3つのステップで紹介していきます。
まずは原因分析として「伝わらない理由」を探ります。自分の伝え方に原因があるのか、それ以外に原因があるのかでは、その後に取るべき行動が変わってくるからです。
自分の伝え方に問題があるならば、落としどころを意識してみることが大切になります。詳しくは後ほど解説しますが「ゴール地点」と思ってもらえればOKです。
最後に自分の伝え方を磨いていくための練習方法を取り入れて改善していきます。
この3ステップで「自分の意見を伝えられる」状態を目指していきます。
「自分の伝え方」以外に原因があるケースも含めて解説していきますが、「今の自分をすぐに変えなくちゃ!」みたいな感じで自分を追い詰める必要はまったくありません。
コミュニケーションは相性もあるし、自分の得意や苦手もあります。
今の自分を尊重しながら、少しでもプラスに出来ることがあれば、気軽に取り入れるといったスタンスで読んでみてください。
自分の意見をうまく伝えられない理由を分析する

自分の意見をうまく伝えられないなら、まずはその原因を探っていきましょう。
自分の伝え方に原因があるのか、他に原因があるのかで対策は変わってきます。
自分の伝え方に原因があるケース
例えば以下のようなケース。
- 自分の伝えたいことがモヤモヤしていて言語化できない
- 何も意識せずに思いついたことから話してしまっている
こういった場合には「自分の伝え方」に原因がある可能性が高いです。
なんとなく伝えたいことがあるのに、頭の中で整理できずに相手に伝えてしまっている場合、つまり「言語化」できていない場合には、相手に伝わる可能性は低いです。
自分自身がよくわかっていないことを、相手に理解してもらうのは難しいですよね。
また、思いついたことから話している場合も相手には伝わりにくくなります。
例えば2時間の映画を観た後に、印象に残ったシーンだけを羅列して知らない人に伝えても、その人は作品の内容を理解出来ません。
人は「話の順序や展開」を意識しないと、内容を理解できないのです。
友人との間で何気ない話をするときはまったく問題ありませんが、大切な話や会社の中ではそういうわけにはいかないので注意が必要です。
このように自分の伝え方に原因がある場合には、後ほど紹介する「落としどころ」を意識した話し方が有効となります。
他に原因があるケース
一方で、自分の伝え方以外に原因が潜んでいる可能性もあります。
それは主にこの2つです。
- 相手に原因がある場合
- 自分の心に原因がある場合
相手に原因がある場合ですが、これは相手の態度を見れば一目瞭然です。
自分が頑張って伝えていることを理解しようとしているかどうかは「言動」に表れます。
もし相手が原因で自分がいやな思いをしているならば、自ら環境を変える方法を探ってみましょう。
そしてもう一つ、自分の心に原因が潜んでいる可能性もあります。
自分の心に原因があり、それが影響してうまく伝えられないといったケースがこれに該当します。たとえば
- 誰かに意見を伝えようとすると異常に緊張する
- 相手の目を見て意見を伝えることが出来ない
- 誰かに意見を伝えるときは不安や恐怖を感じる
いずれかに該当する場合、自分の心に原因がある可能性が高いです。
最近では「大人になってから発達障害であることに気付いた」という人も少なくありません。僕の家族も大人になってから発達障害の傾向に気付きました。
発達障害にも色々な種類がありますが、そもそも人とコミュニケーションを取るのが苦手という方もいます。努力しているのに克服できない、生きづらいと感じている方は発達障害の可能性が高いです。
大人の発達障害について概要から知りたい方は大人になってから「発達障害かもしれない」と感じた時に最低限知っておいて欲しいことを解説という記事をご覧になってください。
大人になってから「発達障害かもしれない」と感じた時に最低限知っておいて欲しいことを解説
大人になってから「自分は発達障害なのかもしれない」と悩んでいませんか?そういった方向けに最低限知っておきたい発達障害の基本や原因、向き合い方について、わかりやすくまとめてみました。身近に発達障害で悩んでいる方がいたら、この記事を読んで内容を教えてあげてください。そしてどうか手を伸ばして支援してあげてください。
自分の意見を伝えたければ「落としどころ」を意識する

ここからは「自分の伝え方」に原因があると分かった方向けのノウハウです。
ポイントは「落としどころ」を意識すること。これだけです。
相手にボールを投げるイメージを持つ
何かを伝えるというのは、相手にボールを投げることと似ています。
友だちとの雑談であれば、自分が話していることをすべて理解してもらう必要はありませんが、大切なことや仕事の場面だとなかなかそうはいきません。
自分の伝えたいことが「ボール」だとしたら、そのボールを相手がキャッチできるように投げる必要があります。
まずは自分の伝えたいことを言語化する(=ボールをしっかりと持つ)
そして、相手に落としどころを意識して伝える(=ボールを相手に投げる)
これを意識するだけで「伝える力」はグンと飛躍します。
落としどころは最強の着地点
ここで「落としどころ」について説明しておきます。
「落としどころ」という言葉はやや古い(?)かもしれませんが、簡単に言えば「話し合いにおける最終的なゴール」という意味です。
先ほど「相手にボールを投げる」と表現しましたが、相手がボールを取れる場所が落としどころになります。
僕の経験上、ビジネスの会話で「落としどころ」を口グセにしている人は仕事が出来る人だと思います。なぜかというと、話が本題からそれたり色んな意見が飛び交っても、最終的に「ゴール(結論)」という着地点で話がまとまるからです。
例えばミーティングでどんなに話が脱線したとしても、「落としどころ」さえ意識していれば話を収束させることが可能になります。
「結局のところ、自分が最終的に伝えたいことはコレだ」
という点さえ押さえておけば、どのような状況でも自分の意見をブレずに伝えることが出来るようになります。
プレゼンの場面や退職を伝える場面など、不安や緊張の中で自分の意見を伝えなければならない時でも、落としどころを意識していれば、自分の意見をしっかりと伝えることが出来ます。
自分の背中を後押しする「武器」として活用してみてください。
自分の意見を伝えるための練習法

落としどころを知った後は、実践あるのみ。
自分の「伝える力」を強化するための練習法を取り入れましょう。
落としどころを意識した話し方
ここまでの内容を簡単に図にまとめてみました。

「自分の想いは言葉に乗って相手に伝わる」
これが本質です。そのため、
- 自分の想いを言語化する
- 落としどころを意識する
この2点が大事という話をしてきました。
「自分の想いが言葉に乗っているか(言語化)」
「自分の言葉が相手に届いているか(落としどころ)」
その上で、この2つを強化する練習法を紹介していきます。実践できそうなものがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。
【練習①】自分の想いを言語化する練習
まずは自分のコトバとして言語化する練習です。
おすすめのやり方は、テーマを決めて自分自身に説明してみるという方法です。
- 映画や小説の感想を自分に話してみる
- プレゼンの内容を自分にしてみる
- 勉強した内容を自分に説明してみる
こんな感じで日頃から練習することが出来ます。
自分でなくても、身近な人に協力してもらって「今の話わかりにくいところあった?」など意見を求めて改善していくのもアリですね。
身近な協力者がいないなら、ボイスレコーダーに自分の声を録音して聞いてみるのもOKです。最初は恥ずかしいですけど、次第に慣れます。
【練習②】落としどころを意識する練習
続いて、落としどころを意識する練習です。
落としどころというのは「結論」に相当する部分です。なので、結論をいつでもズバッと言えるようにするために「それを一言でいうと何?」と自問するクセをつけてみましょう。
例えば、
・ 作業Aが遅れている
・ その上イレギュラーBが発生した
・ 期限までに納品できない
こんな状況下で時間のない上司に報告するのは一苦労です。
ですが、この状況を一言で報告するなら「期限までに納品できない」です。
「え?なんで納品出来ないの!?」と言われると思いますが、そしたら焦らずに作業AのことやイレギュラーBのことを話せばいいのです。
対応策があるなら「間に合わないので人を増やしてください」と提案できたら粋ですね。
このように、日ごろから身の回りの出来事を「一言化」する練習は結構おすすめです。
伝え方を本を読んで学ぶ
2つほど練習法を紹介してきましたが、伝え方に関するおすすめ本も紹介しておきます。
伝え方が9割
タイトルにあるように「伝え方」の重要性について紹介している本です。
シンプルな内容ですが、伝え方について初めて本を読むという方は読んでおいて損はないかと思います。
1分で話せ
自分の伝えたいことをシンプルに凝縮させるためのノウハウが学べる本。
いきなり1分で話すことは難しくても、意識して訓練を重ねることで伝え方が磨かれていきます。
良い質問をする技術
最後にもう一冊。これは「伝え方」というよりかは「質問の仕方」に関する本なのですが、僕も愛読する一冊です。
自分が話すことも大事ですが、相手に話してもらうために質問をするという考え方もかなり役に立ちます。余裕のある人はぜひ読んでみてください。
伝え方を他の人から学ぶ
これは個人的におすすめの方法です。
自分以外の人はどのように他人に意見を伝えているのか、それを客観的に学ぶ方法です。具体的にはドキュメンタリー番組などをみて「人間観察」をしてみましょう。
なぜドキュメンタリーなのかというと「リアルな姿」が垣間見れるから。台本なしで、リアルな人間模様を見ると、緊迫した場面でどのように物事を伝えているのか、困った時にどうやって理由を説明しているのかなど、色々なことがわかったりします。
「誰に」「何を」「どのように」伝えているかを意識してみるのがおすすめです。ドキュメンタリーが観たい人は、以下の記事で詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。
【U-NEXTのすゝめ】コスパ最強のU-NEXTを使って自分の教養を高めよう
U-NEXTを使って毎日を充実させる方法をロードマップとして紹介しています。日々触れるコンテンツの質が生活の質に影響を与えています。それを知った上でU-NEXTを使えば、教養を高めて娯楽も楽しむという最強の楽しみ方を実現させることが可能です。具体的な活用方法、伝授します。
伝え方を資格で学ぶ
最後に資格で学ぶ方法についても紹介しておきます。
資格を取得して自信をつけたいという人には性格統計学をもとにした「コミュニケーション検定」 が参考になるかと思います。
この資格の主な特徴は3つ。
- 約3時間のWeb講義で資格が取得できる
- 3ヶ月の間、動画は繰り返し見れる
- 子育て、夫婦関係、職場の人間関係などの場面で活用できる
各種メディアでも取り上げられた実績があるそうなので、興味のある方はチェックしてみてください。
まとめ:伝え方に原因があるなら「落としどころ」を意識して改善しよう
今回は「自分の意見を伝える方法」について紹介してきました。
「うまく自分の意見が伝えられなくてツラい」といった方の参考に少しでもなればいいなと思い、今回このテーマを書きました。
もし自分に必要だなと思える部分があれば参考にしてみてください。伝わらないことがストレスで色々気にしてしまっている方は、【気にしいの方へ】気にしすぎてしまう自分を楽にしよう【自分にあった考え方を身に付ける】で解決策を紹介しています。
【気にしいの方へ】気にしすぎてしまう自分を楽にする思考法を身に付けよう
「周りから言われたことをいつまでも気にしてしまう・・・」そんな風に悩みがちの方に向けた記事です。色々気にしてしまうこと自体は「自分の個性」なので、無理して治す必要はないと思います。ただ、少しでも自分を楽にする「考え方」を身に付けることで、自分らしく生活していくことは可能です。
では今回はこのへんで。