
こんにちは、TAKです。
今回は、経営者や個人事業主の方向けに「信頼できる税理士の選び方」について紹介していきます。
税理士に相談したい内容は人それぞれでしょうが、一般的には以下のような内容が多いかと思います。
・法人の経理業務や決算対応をお願いしたい
・確定申告業務をお願いしたい
・日頃の経営や資金面での相談に乗って欲しい
・節税対策や税務調査について相談したい
いずれもビジネスをしている上では避けては通れない重要な相談内容です。
しかし、ビジネスで抱えている問題を本質的に解決できないまま、税理士に仕事をお願いしている人が非常に多いように思えます。
「税理士に業務を丸投げしている」「税理士の言う通りに対応している」「適切なコミュニケーションが取れない」「専門的過ぎて、正直理解が追い付かない」など、様々な原因が考えられますが、いずれにしても自分に合った信頼出来る税理士を選べていないことが根本的な原因だと思います。
そこで今回は、税理士選びのポイントや留意点などを中心に紹介していきたいと思います。
信頼出来る税理士を無料で探せるサービスも紹介していくので、参考にしてみてください。
【こんな人に読んで欲しい記事です】
● 税理士を選ぶ際のポイントや留意点を知っておきたい方
● 自分に合った税理士を新しく探したい方や、税理士の切替を検討している方
税理士を選ぶ際の「3つ」のポイント
まず最初に、税理士を選ぶ際の基準を紹介していきます。
あらかじめお伝えしておくと、税理士に限った話ではありませんが、選択に「絶対」はありません。
絶対的な基準、つまり「これさえ抑えておけば大丈夫」というものはありませんが、以下ポイントを抑えておくことで、税理士選びに失敗するリスクを最小限に抑えることが出来ます。
そのポイントとは、以下3つです。
【ポイント①】 レスポンスの速さ
【ポイント②】 誠実さ
【ポイント③】 わかりやすさ
なぜこの3つがポイントとなるのか、1つずつ見ていきます。
<レスポンスの速さ>
レスポンスの速さというのは、質問した時の返答・返信のスピードのことを意味します。
オフィスに訪問した際に直接質問したり、メールで質問するなどが考えられますが、いずれの場面においても「レスポンスの早さはどうかな?」と意識した方が良いです。
特に、メールで質問した場合の返信スピードが遅いのは致命的です。
コンサルの世界でもありがちな話ですが、例えばメールを送ってから返信まで一週間かかるなら論外です。
担当している税理士が繁忙期であったとしても、遅くても2日以内に返信は欲しいところです。
僕もコンサルをする際には、24時間以内の返信を心掛けています。
中小企業の場合、適切なタイミングで適切なアドバイスをしてこそ価値があると考えているからです。
返信スピードが早ければいいわけではありませんが、困っている時に「ちゃんと話を聞いていますよ」「こうした方がいいですよ」とアドバイスをもらえると、安心してビジネスをスピーディーに進めることが出来ますよね。
<誠実さ>
続いてのポイントは「誠実さ」です。
これは言葉のままですが、相手の行動や態度に誠実さを感じられるかどうかを意識するようにしてみてください。
僕は仕事で色々な人と知り合うことが多いのですが、基本的に不誠実な人と取引はしないようにしてます。
想像してもらえればわかると思いますが、「仕事に不誠実な人」「行動や態度が横柄な人」とやり取りするのは色々と疲れますよね。
士業と言われるプロフェッショナル業でも、まれに誠実さに欠ける人がいるので、コミュニケーションを通じてビジネスパートナーとして問題ないかどうか確認するようにしてください。
<わかりやすさ>
3つ目のポイントは「わかりやすさ」です。
会計・税務・経営の領域は専門性が高く、難解な用語がたくさん出てきます。
すべてを理解するのは難しいですが、自分が持った疑問に対してわかりやすく説明してくれるかどうかを意識するようにしてみてください。
「そもそも自分の専門外だし、よくわからないからすべて税理士の言う通りにする」という人もいますが、「自分の会社」「自分の事業」のことなので、ポイントは理解して自分で意思決定出来るようにした方がいいです。
そのためにも、税理士がコチラ側にわかりやすい説明を心掛けているか、専門的な言葉をそのまま使っていないかなどを確認するようにしてみてください。
少し話は逸れますが、思想家の吉本隆明さんは、著書「共同幻想論 」(改訂新版)の中で以下のように話しています。
著者の理解がふかければふかいほど、わかりやすい表現でどんな高度な内容も語れるはずである。
「共同幻想論」より引用
これには限度があるとは思えない。
専門性の高い高度な内容であっても、「わかりやすく」伝えてくれる税理士は心強く感じるはずです。
以上が、税理士を選ぶ際の基準となります。
この他にも「相性」や「予算」の視点も視野に入れて選べれば、より良い税理士を見つけられると思います。
税理士に業務を依頼する際の留意点「2つ」
続いて、税理士に仕事をお願いする際の留意点についても紹介しておきます。
留意点をあらかじめ知っておくことで、依頼主側と税理士側の「ギャップ」を減らすことが可能になります。
簡単に言ってしまえば、「税理士にお願いすればやってくれると思ってた(けど実際にはやってもらえなかった)」といった「すれ違い」を減らすことに繋がるということです。
留意点、言い換えれば依頼主側が知っておくべき点はいくつかありますが、ここでは「2つ」紹介しておきます。
まずは税理士にも得意不得意があるということを知っておきましょう。
一例をあげてみると、以下のような感じです。
・税務面の相談には強いが、経営面の相談やコンサルは出来ない
・法人税や所得税には強いが、相続税は実務経験があまりない
・メーカー系の業種には強いが、IT系の業種は経験が少ない
・新規取引スキームの税務面の指摘は出来るが、法律面での指摘は出来ない
当たり前ではありますが、すべて完璧に対応出来る人は(基本)いないことを抑えておきましょう。
意外と「税理士にお願いすれば何でもしてくれる」と思っている人は多いので、まずは初回面談時やプロフィールを通じて、何が専門でどのような経験を積まれてきたかを簡単にでも把握しておくと良いかと思います。
この点を把握しておくことで、担当税理士の業務に関する「スコープ(担当)範囲」を明確にすることが出来ます。
もう一つ、依頼主側が知っておくべき点としては必要資料を「適宜」税理士に提供するということです。
必要資料というのは、経理に関係する書類やビジネス上重要な資料のことですが、具体的な内容自体は税理士から指定されるはずなのでそれに従えばOKです。
大切なのは、「適宜」つまり「必要なタイミング」で税理士に資料を提供するという点です。
決算や確定申告の直前に、「あ、こんな資料もありました」と後出しで資料を出すと、税理士はかなりの確率で困った顔をすると思います。
日頃から適切なコミュニケーションと信頼関係が築けていれば、このような問題が起こることもないはずですが、依頼者としての心構えとして今一度抑えておくようにしましょう。
信頼出来る税理士を見つける方法
ここまで紹介してきた「税理士を選ぶ3つの基準」と「依頼主側の心構え2つ」を踏まえた上で、ご自身に合った信頼出来る税理士を探すようにしましょう。
信頼出来る税理士を探す方法はいくつかあります。例えば、
・知り合いの税理士に依頼する
・同業他社の知り合いに税理士を紹介してもらう
・税理士紹介プラットフォームを利用する
などです。
どれでも基本的にOKですが、税理士紹介プラットフォームを利用する方法がオススメです。
理由としては、知り合い経由で税理士を紹介してもらえる人は限られていることに加え、選定基準3つを満たす税理士を無料で幅広く探すためです。
無料で税理士を探せるサービスを下記で紹介しておきます。
・税理士ドットコム
※上場企業「弁護士ドットコム」が運営する税理士探しのプラットフォームサービス
・税理士紹介エージェント
※「パスクリエイト株式会社」が運営するサービス。オンライン面談も可能。
・税理士紹介ネットワーク
※「株式会社POLA-RIS」が運営するサービス。全国対応も可能。
新規に税理士を探したい方や、税理士の切替を検討している方は参考にしてみてください。
さいごに
今回は、税理士の選び方や留意点を中心に紹介してきました。
「税理士を選ぶだけなのに色々あるな」と思われた方もいるかもしれませんが、外注管理の一環として取り組んでみてください。一人でも多くの方が、信頼できる税理士を見つけてビジネスを加速出来ることを願っています。
外注管理については以下記事で解説しているので、興味のある方は参考にしてみてください。
では今回はこのへんで。