Recursionの評判や実際に使ってみた感想を徹底的に解説【世界レベルのエンジニアを目指したい人向け】

エンジニアになりたい人「プログラミングを勉強して実務で使えるエンジニアを目指したい。Recursionがおすすめって聞いたけど、実際の評判や口コミも知っておきたいな。」
こんな悩みを解決していきます。
プログラミング教室を卒業しても「一人じゃ何も作れない人」が多発
「プログラミングを学習してエンジニアを目指したい!」
そう思った時、多くの人が考えるのがプログラミング教室で基礎から学習するという選択。これ自体は何も問題ありませんが、学習方法を間違えると「高いお金を払ったのに、実務で何もできない…」という状態に陥ってしまいます。
現に、プログラミング教室が用意したカリキュラムはこなせるけど、自分一人では何も作れないという駆け出しエンジニアは少なくないのです。
これは、プログラミング言語に特化して学習はしているものの、ソフトウェア技術の根幹をなすコンピュータサイエンス(CS)を学んでいないから。
コンピュータサイエンスについてはこの後紹介しますが、日本では「どの言語を学習しようか」という基準で○○エンジニアを目指そうとするのが一般的です。ですが、アメリカでは「CSを勉強すれば言語なんて関係ない」と言われるほど、コンピュータサイエンスが重視されています。
日本でエンジニアを目指そうと考える人だけでなく、すでにエンジニアとして働いている人も、この事実を知りません。唯一「Recursion(リカージョン)」というアメリカ発のオンラインプログラミングサービスをのぞいて。

「世界で通用するエンジニア」を理念として掲げているRecursionの魅力と評判について、実際に元Pythonエンジニアの僕が使ってみた感想とあわせて紹介していきます。
これからプログラミングを学ぼうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
本記事の内容
- アメリカでは常識となっているコンピュータサイエンスの重要性
- コンピュータサイエンスを学べるRecursion「3つ」の特徴
- Recursionの具体的なカリキュラム内容
- Recursionの評判や口コミ
- 元PythonエンジニアがRecursionを実際に使ってみた感想
Recursionの評判や特徴を元エンジニアが徹底解説

冒頭でお伝えした「コンピュータサイエンス」について解説した上で、CSを学べるRecursionの特徴を紹介していきます。CSの基礎を学んで好きな言語を学習することで、相乗効果を狙っていきましょう。
アメリカでは常識のコンピュータサイエンスの重要性
「ソフトウェア技術の根幹をなすものがコンピュータサイエンス(CS)」とお伝えしましたが、そもそもコンピュータサイエンスとは何か、見ていきましょう。
CSはすべての基礎をなす「計算理論や情報処理に関する学問」
CSを学べるRecursionではコンピュータサイエンスを以下のように定義しています。
コンピュータサイエンス(CS)は、
・プログラミングやアルゴリズム
・ハードウェア・ソフトウェア開発
・データ処理
などといった計算の理論や情報の処理に関する学問です。しかし今や、コンピュータサイエンスは単なる学問の範囲を超えて、現代社会を構築する上で非常に重要な概念であると言えます。
人工知能や機械学習、データサイエンス、サイバーセキュリティなど、あらゆる分野に活用できるその柔軟性によって、プロフェッショナルな現場から個人的な趣味までと、幅広く応用され、私たちの生活を豊かにしているのです。
Recursion公式サイトより引用
コンピュータサイエンスの概念は抽象的なものなので、はっきりと理解するのは難しいかもしれません。ですが、現代社会で僕らが触れているサービスやテクノロジーの根幹をなす重要なものという点はぜひ知っておきましょう。
コンピュータサイエンスの基礎が持つ汎用性
コンピュータサイエンスはソフトウェア技術の根幹をなすと言われるのは、汎用性が高いことが主な理由です。
以下図のように「CSの基礎」さえ学べば、そこから派生的にプログラミングやサービス開発に必要となる技術に応用させることができるのです。

たとえば「AI技術や機械学習」に惹かれてPythonエンジニアやデータサイエンティストを目指す人は増えてきていますが、AI技術や機械学習は「データ構造やアルゴリズムの構築」がコアな論点となります。
CSの基礎を学んだことがある人であれば「あぁ、あの論点ね」と基礎知識をもとに理解を深めることが出来ますが、CSの基礎を知らない人は「データ構造?アルゴリズム?」と立ち止まってしまうことに。
AIや機械学習に限らず、フレームワークやデータベースなども、元をたどれば根幹にコンピュータサイエンスがあるのです。
コンピュータサイエンスを学べるRecursionの特徴
そんなソフトウェア技術の根幹をなすコンピュータサイエンスを学べるRecursion(リカージョン)の概要と3つの特徴を紹介していきます。
そもそもRecursionとは何か
Recursionは、2020年8月7日に共同創業者である田島慎也氏とJeffry Alvarado氏が立ち上げたオンラインサービスです。
冒頭で紹介したような日本のプログラミング教育に対する課題解決と、世界で通用するエンジニアの育成を目的にローンチされました。
そんなRecursionには以下3つの特徴があります。
- 特徴①:アウトプットベースでCSを学習できる
- 特徴②:チーム開発でプロダクト力を高められる
- 特徴③:コミュニティで交流や質問が気軽にできる
1つずつ詳しくみていきます。
Recursionの特徴①:アウトプットベースでCSを学習できる

1つめの特徴が「アウトプットベース」でコンピュータサイエンスを学べる点。
Recursionでは何事も基礎が大事と考えていて「CSの基礎をインプット→クイズやコードでアウトプット」できる教材が用意されています。
通常、プログラミングコードを書く場合には「環境構築」といって、自分のPCに必要なソフトをインストールする手間が発生するのですが、Recursionはブラウザで操作できるようになっています。
なので、つまづくこともなく簡単にコードが書けるということ。

こんなイメージですね。
教材でインプットをしたら、アウトプット学習として「コーディング問題」が用意されているので、自分の理解力やプログラミング力を高める手助けにもなります。

コンピュータサイエンスの知識をベースにインプットとアウトプットで自分の実力を高められる仕組みを持っているのがRecursionです。
Recursionの特徴②:チーム開発でプロダクト力を高められる

2つめの特徴が「チーム開発」に参加できること。
チーム開発には各人の基礎能力が必須なので、以下のようなコース修了条件が求められています。条件さえ満たせば、gitを使ったソースコードの管理や開発ができるので、最速でエンジニアを目指せる近道にもなります。
- コンピュータサイエンス基礎初級
- コンピュータサイエンス基礎中級
- HTML/CSS
- Project1(User Card App)
- Project2(Sliders)
- Project3(Banking App)
- Vue.js
- 上級(連結リスト)
- Git
より具体的には、3人のメンバーと1人のメンターがチームとなり、1ヶ月にわたり与えられた課題のもとソフトウェアを開発していきます。

どのプログラミング言語を学んだとしても、実務に出れば「チームでの開発作業」が必須。それを学習段階から実践形式で開発経験を積めるのは他のプログラミングスクールではほぼない印象です。
チーム開発に必須の能力を蓄積しつつ、自分たちでプロダクトを生み出す経験が実力を飛躍的に向上させてくれます。

YouTubeでも「実務未経験が1ヶ月で作ったアプリが本格的だったので紹介します」といった動画が公開されているので、興味のある方はチェックしてみてください。
Recursionの特徴③:コミュニティで交流や質問が気軽にできる

そして3つめの特徴がコミュニティの存在。
教材やコード学習をする中で生じた疑問点は、いつでも気軽にコミュニティで解決することができるようになっています。また、ユーザー同士で交流を深めたり、自習室の利用、もくもく会への参加など、有料会員になれば幅広いサポートが受けられるのも魅力的。
実際に学習を始めてみるとわかりますが、オンライン学習は便利な反面、孤独になりやすいんですよね。モチベーションを保ち、仲間と切磋琢磨できるのがRecursionの強みとも言えます。
Recursionの具体的なカリキュラム内容
さて、Recursionの特徴がわかったところで、実際に受けられるカリキュラムの内容について紹介しておきたいと思います。
Recursionには「無料会員(Lite)」と「有料会員(Premium)」の区別があり、月額61ドル(年額プランの場合は月額49ドル)を払えば有料会員になれます。
※記事執筆時点の情報

無料Liteプランで雰囲気を知り、その上で本格的に学習したいとなった段階で有料プランに切り替えるのがおすすめです。両プランで学べるコンテンツをコース一覧表から抜粋して紹介したものがこちら。





めちゃくちゃボリュームありますよね。
クイックスタート&ツールには、比較的見慣れた言語やフレームワークが並んでいますが、コンピュータサイエンスの基礎を学んだ上で触れていくので、学んだ時の理解度に大きな違いが生まれてきます。
様々なプロジェクトを通じて実践形式も学べるので、本気で活躍できるエンジニアを目指したい人は有料会員も視野に入れてみるのがいいでしょう。
Recursionの評判や口コミ
ここまでの内容でRecursionがどういったサービスなのか、イメージがわいたかと思います。
続いて、実際にRecursionを使った人の評判や口コミを紹介していきます。メリットやデメリットを知った上で、自分に向いているサービスかどうか、判断する材料にしてみてください。
Recursionの評判や口コミ
実際にRecusionを利用した人の声を知るために、Twitterでの評判や口コミを集めてみました。
他の有名プログラミングスクールに比べたら認知度はまだまだ低いかもしれませんが、利用者の口コミがめちゃくちゃ高いのが特徴。おそらく、他のプログラミンスクールのように多額の広告宣伝費は使わず、ユーザーの口コミを中心に拡大してきているのだと思われます。
こういった評判や口コミを踏まえた上で、Recursionのメリットとデメリットをまとめてみます。
Recursionのデメリット
まずはデメリットから。
他のプログラミングスクールで見受けられるような「対応が悪い」「サービスの品質が低い」といったものはまったく見受けられませんでした。
強いてあげるならば、以下の2つ。
- サブスク制のため、毎月料金が発生する
- 自発的かつ長期的に学ぶ意欲がない人には難しい
先ほど見たように、Recursionは月額制のオンラインサービス。年払いすれば一か月あたりの負担額を減らすことは可能ですが、2022年7月時点で円安傾向にあるので、負担額は若干増加傾向にあります。
ただ、それを踏まえても、月一万円しないでこれだけ高クオリティのコンテンツを学べるのは貴重です。プログラミングスクールだと、一気に数十万円の費用が発生することからも、いかにコスパがいいかはわかるかと思います。
デメリットとしてもう一つあげるとするならば、自発的かつ長期的に学ぶ意欲がない人には合わないサービスとも言えます。
Recrusionのカリキュラムはアメリカでの大学と同じく、中長期的な目線かつ自発的な学習態度にもとづいて設計されています。そのため、短期集中で即効性を求めている方には、あまりおすすめできません。
Recursionのメリット
続いて、Recursionのメリットをまとめてみます。
- コンピュータサイエンスを体系的に面白く学べる
- プログラミング初心者でも楽しく続けられる
- 未経験からでもアプリ設計や実装まで一人で出来るようになる
- チーム開発経験を積めるため、転職に有利になる
ざっとこんな感じ。
口コミにもあったような内容もありますが、とにかくプログラミング初心者や未経験の人にもコンピュータサイエンスを中心に体系的に理解できるのがコアなメリットと言えます。
そして、それをベースにチーム開発や一人でプロダクト開発まで出来るようになり、最終的には転職や会社で活躍できるようになるメリットまで享受できるのです。
コンピュータサイエンスの習得が、いかに「世界で通用するエンジニア」につながるかが見て取れますね。
Recursionを実際に使ってみた感想をレビュー

最後に、元PythonエンジニアでAI資格も持っている僕が、実際にRecursionを使ってみた感想を紹介したいと思います。
Recursionを使った率直な感想
「数年前に出会っていれば。。。」
これが実際にRecursionを使った僕の率直な感想です。僕はPythonやAI/機械学習を学ぶのに、多大な学習コストをかけて習得した経験があります。
当時は、それだけ難しいからと割り切って勉強していた記憶がありましたが、Recursionを知ってからは「コンピュータサイエンスの基礎がわかっていなかったから、あんなにも苦労したんだな。。。」と痛感しました。
なので、今となっては後の祭りなのですが、なんだか悔しいです(笑)
当時からRecursionを使っていれば、PythonやAIの学習だけでなく、チーム開発に必須のgit知識やプロダクト開発経験に悩まずに済んだと感じました。加えて、よりプロダクト開発が楽しく感じられて、僕自身のキャリアも違ったものになっていたかもと感じるほど。
なので「これからプログラミングを学習しようかな」という人は、ぜひ一度無料会員でもいいので学習してみてください。いきなりPythonやRuby、Javaといったプログラミング言語を学び始めるよりも、すべての根幹をなすコンピュータサイエンスに触れてみて欲しいのです。
きっとエンジニアとしての運命が変わります。
Recursionを使って良かった点
実際にRecursionを使ってみて「これいいな」と思った点をいくつか紹介しておきます。
コンピュータサイエンスを学べることや、チーム開発でプロダクトできることの魅力はすでに紹介したので、ここでは教材面をもう少し掘り下げてみようと思います。
僕が教材面で良かったなと感じたのは以下の3つ。
- 教材にイラストや図が多く使われていて理解しやすい
- ポイントや論点を学んだ後にクイズがあり理解度チェックができる
- 身近な具体例が豊富でコンピュータサイエンスを身近に感じられる
良かった点①:イラストや図が豊富で理解しやすい
アウトプット形式のカリキュラムという点は特徴の1つめでも紹介しましたが、それに加えてイラストや図が豊富なんですよね。

文字ばかりだと退屈になったり、理解しづらくなりますよね。ですが、Recursionの教材はテキストが読みやすい上に、図やイラストが使われているので、各論点に対する理解を深めやすい作りとなっています。
良かった点②:クイズ形式のアウトプットが役立つ
2つめに、各論点を学んだ後にはクイズ形式のアウトプットが用意されています。これも、ただテキストの文言を繰り返したものではなく、身近な例に置き換えて出題されているので、しっかりと考えなければなりませんでした。

教材を理解したつもりでも、案外クイズを解くとわからないことがあるので、このクイズは地味にありがたい存在だなと感じました。
良かった点③:CSを理解するための具体例が盛りだくさん
そして、コンピュータサイエンスを学んでいく上で一番良かったと感じたのが「身近な例や具体例が豊富」という点。
コンピュータサイエンスという抽象的な概念を学んでいくにあたり、難しい専門用語ばかりだと途中で挫折してしまうおそれもありますが、そのような心配は不要でした。

「こういったところでコンピュータサイエンスの知識が必要なのか」と随所で感じることができるようなカリキュラムになっているので、自然とコンピュータサイエンスと身近な技術とがリンクされる感覚。
成長余地のある初心者の人を、知らずのうちに大きく飛躍させる仕組みが組み込まれているRecursionのカリキュラムには脱帽です。
Recursionのおすすめ活用方法
最後に、Recursionを学習しながらよりエンジニアレベルを引き上げるアイデアや活用法を紹介して終わりたいと思います。
もし僕が今からRecursionでプログラミングをゼロから勉強し始めるなら、この3つを取り入れます。
- 活用法①:ProgateでHTML/CSS/Javascriptなどコーディングを補強する
- 活用法②:好きな言語を見つけたら自分のPCで環境構築や写経をしてみる
- 活用法③:身近な課題をノートに書き出し、解決できるプロダクトを考えてみる
いずれも補強としての位置づけになります。
もしRecursionの学習の中でHTMLやCSSといった基礎に不安があるなら、Progateなどでコーディング練習をして理解度を上げるのもありだと思います。
次に、実際に本格的に学びたい言語やフレームワークが見つかったら、自身のPCで環境構築をして、今まで学習した内容を写経してみましょう。これは時間的余裕がある人に限りますが、今までの内容をゼロベースから復習して、自分の理解度を引き上げる作業にもつながるはずです。
そして、自分が実際に作ってみたいプロダクトイメージやアイディアをストックしておくためにも、日頃から身近にある課題をノートに書き出すクセを付けておきましょう。
せっかくプログラマーになれても「自分で作りたいプロダクトがない」状況なら、人から言われたものしか作れないエンジニアになってしまいます。そうではなく、社会の役に立つようなプロダクトを開発し、日本のテック界を牽引するくらいのエンジニア力を発揮してください。
そのためにも、身近にある課題を把握し、それを形にすることが大切になるのです。
まとめ:世界に通用するエンジニアになるならRecursionを使おう!ユーザーからの評判も上々

今回は、コンピュータサイエンスを学べるアメリカ発のオンラインサービスRecursionの魅力や口コミ、そして実際に使ってみた感想を解説してきました。
最後に本記事をまとめておきます。
- 日本ではプログラミングスクールを卒業しても一人で開発出来ない人が多い
- そんな課題を解決するためのサービスがアメリカ発のRecursionというサービス
- RecursionではCSをベースに世界に通用するエンジニアを輩出している
- コンピュータサイエンスはソフトウェア技術の根幹をなす大切な概念
- Recursionは主体的に中長期的な目線で成長したい人に向いている
- プロダクト/チーム開発経験を積んで、世界で活躍できるエンジニアを目指そう
こんな感じですね。
Twitterなどでも「プログラミング初心者なんですけど、どの言語から学習すればいいですか?」という質問が頻繁にタイムラインに流れています。それだけ、日本ではコンピュータサイエンスの重要性や必要性が認識されていません。
もし本記事を読んで、コンピュータサイエンスがソフトウェア技術の根幹をなすことを知った人ならば、ぜひRecursionを使ってみてください。どの言語を使うかは、コンピュータサイエンスを極めたあとでも十分なのです。
Recursionの公式ページでコンピュータサイエンスを学ぶこれからプログラミングを学習しようとするすべての人を応援しています。