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公認会計士試験の概要とは?わかりやすく解説します

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こんにちは、TAKです。
今回は三大国家資格の一つである「公認会計士試験」の概要について解説していこうと思います。

「公認会計士試験は難しい」といったイメージが先行している方もいるかもしれませんが、

「試験概要はどのようになっているのか」
「何を意識して重点的に対策をしていく必要があるか」

をあらかじめ抑えておくことで、試験の合格率を高めることが可能になります。

これから公認会計士を目指そうか悩んでいる方、すでに合格に向けて勉強をしている方向けに、僕の経験も踏まえつつ試験概要を紹介していきたいと思います。

【こんな人に読んで欲しい記事です】

● これから公認会計士を目指そうと考えている受験生の方

● 公認会計士試験で合格するために、試験概要やポイントを理解しておきたい方

公認会計士試験は「1次試験である短答式試験」と「2次試験である論文式試験」に分類されています。
それぞれの試験概要や特徴を踏まえつつ、紹介していきます。

なお、本記事では公認会計士・監査審査会が公表している、2019年度の受験案内に従って紹介している箇所がありますので、これから受験をする方は最新の状況をホームページで確認するようにしてください。

「短答式試験」の試験概要

まず最初に、一次試験である「短答式試験」を突破する必要があります。
短答式試験の概要サマリは下記のようになります。

 短答式試験(一次試験)の概要

● 実施頻度は年2回【第1回:12月上旬、第2回:5月下旬

● 試験方式としては「マークシート方式」による選択回答

● 試験科目は、「財務会計論(簿記+財務諸表論」「管理会計論」「監査論」「企業法」の計5科目

● 試験時間割と点数配分は、以下の通り。
・ 企業法(60分/100点))
・ 管理会計論(60分/100点) 
・ 監査論(60分/100点)
・ 財務会計論(120分/200点))

チャンスは「年2回」

短答式試験は数年前までは年1回だったのですが、現在は年2回の開催となっています。

5月と12月のどちらか一方に合格すれば、8月開催の論文式試験を受験することが可能です。
勉強を始める時期にもよりますが、12月に合格することが出来れば、残りの8ヶ月を論文対策にあてられるので、心理的にも余裕が生まれます。

マークシート方式は「簡単ではない」

マークシートと聞くと、「選択式だから簡単じゃないの?」と思いがちですが、個人的には論文式試験よりも難しく感じたのが「短答式試験」です。5つほどの選択肢から正答を選ぶ形なのですが、かなり細かい内容が出題されます。

そのため、計算問題は日頃から確実に解けるように勉強し、理論問題は会計基準や条文を読み込むなどの対策が必要となります。

試験科目は「5つ 」

試験科目は簿記・財務諸表論・管理会計論・監査論・企業法の合計5科目です。
わかりやすいように「5科目」とわけていますが、公式ページでは、簿記(計算問題)と財務諸表論(理論問題)をまとめて「財務会計論」としているので4科目とされています。

公認会計士試験では、「計算問題」と「理論問題」の2つが問われる試験でもあるので、どの科目に計算問題が含まれるかを把握しておくことも重要です。

● 計算問題 ・・・ 財務会計論(簿記)、管理会計論

● 理論問題 ・・・ 財務会計論(財務諸表論)、管理会計論、監査論、企業法

勉強法については今回触れませんが、計算問題は毎日解き続けて得意科目にしておいた方が良いです。

また、理論問題については「条文」を読み込む必要があるので、複数科目を並行して勉強していくスケジュール管理も大切になります。

短答式試験は「1日」で終わる

短答式試験の受験日程ですが、当日(1日ですべて実施します。
公認会計士・監査審査会が公表している2019年受験案内を参考にすると、下記のようなスケジュールです。

一日中、緊張感を持ったまま試験に臨むので、終わった後はかなりぐったりしますね。
時間割からもわかるように、「財務会計論」の重要性は相対的に高いので、より力を入れた対策が必要です。

「論文式試験」の試験概要

短答式試験に合格した後は、二次試験として「論文式試験」を突破する必要があります。
論文式試験の概要サマリは下記のようになります。

 論文式試験(二次試験)の概要

● 実施頻度は年1回【例年、8月下旬に3日かけて実施】

● 試験方式としては「記述式」による筆記試験

● 試験科目は、以下の合計7科目
→  「会計学(簿記+財務諸表論+管理会計論)」「監査論」「企業法」「租税法」「選択科目」

● 試験時間割と点数配分は、以下の通り。
・ 1日目 : 【午前】監査論(120分/100点) 【午後】租税法(120分/100点)
・ 2日目 : 【午前】会計学(120分/100点) 【午後】会計学(180分/200点)
・ 3日目 : 【午前】企業法(120分/100点) 【午後】選択科目(120分/100点

チャンスは「年1回 」

先ほどの短答式試験と異なり、論文式試験は「年1回」の開催となっています。

知っておいて欲しい点としては、公認会計士の試験範囲は幅広い上に、法令などの制度改正によって変更となる可能性もあることです。

大きな制度改正がある場合や、新たに試験範囲に追加された場合には、新しいことを学び直す必要があるということになります。そのため、試験対策の観点からは「一発合格」を目指すつもりで挑んだ方がいいでしょう。

「記述式」は対策していれば怖くない

短答式試験では「マークシート方式」でしたが、論文式試験では「記述式」となります。

具体的には、「計算問題」であれば自分で正しい答えを導き出す必要がありますし、「理論問題」であれば自分で正しい論理展開をして答える必要があります。

そのため、論文式試験では「理論問題」に対する対策をしていく必要がある点がポイントとなります。
各科目ごとに出題される内容の「傾向」があるので、書き方の「御作法」さえわかれば、論文式試験を突破出来る可能性は大きく上がります。

試験本番ではかなりの緊張状態に加え、相当な量の文章を記述することになります。
日頃からたくさん書いて、手を慣らしておく意識を持っておきましょう。

試験科目は「7つ」

試験科目は「簿記」「財務諸表論」「管理会計論」「監査論」「企業法」「租税法」「選択科目」の合計7科目です。公式ページでは、簿記と財務諸表論と管理会計論の3つを合わせて「会計学」としています。

短答式試験と大きく違う点は、「租税法」と「選択科目」が追加されている点です。

選択科目」は以下の4科目の中から1科目を選択することになりますが、多くの人は勉強量の少ない「経営学」を選択する傾向にあります。

選択科目として選択可能な科目「4つ」

→ 「経営学」「経済学」「民法」「統計学」の中から1科目を選択する

選択科目として「経営学」を選択した場合、 計算問題と理論問題は下記のように分類出来ます。

● 計算問題 ・・・ 会計学(簿記&管理会計論)、租税法、経営学

● 理論問題 ・・・ 会計学(財務諸表論&管理会計論)、監査論、企業法、租税法、経営学

こう見るだけでもかなりボリュームがありますよね。

とは言っても、短答式試験で学んだ知識は当然役立つので、そこまで心配する必要はないです。

論文式試験は「3日間」の戦い

論文式試験の試験日程ですが、3日にかけて開催されます。
公認会計士・監査審査会が公表している2019年受験案内を参考にすると、下記のようなスケジュールです。

このスケジュールからわかるように、短答式試験以上に体調管理が非常に重要となります。

また、各科目の出来を気にせず、ひたすら前を向いて試験をやり抜く精神力も必要になります。
特に、2日目には「会計学」が待ち構えているので、この点からも「会計学」を得意科目にしておくことは、合格への近道にもなります。

具体的な勉強方法と合格ロードマップ

合格することを目的とした「ロードマップ」と具体的な「勉強方法」については、以下記事でまとめています。

これから公認会計士試験を目指したい方は、良ければ参考にしてみてください。

まとめ

今回は、公認会計士試験の概要やポイントについて紹介してきました。

公認会計士試験は「三大国家資格」と言われるだけあり、難易度の高い資格試験です。
ただ、試験概要をしっかりと把握した上で勉強を始めれば、必ず短期合格出来る試験でもあります。

これから勉強する人へのアドバイスは、以下の2つです。
「苦手科目を作らないこと」
「計算問題を得意にすること」

僕の場合は、「財務会計論」「租税法」「企業法」を得意科目としてモチベーションを保っていました。

公認会計士を目指す人の参考になれば幸いです。
では今回はこのへんで。