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【AI資格】E資格とは何か?試験概要やメリットを解説します

「E資格」って知っていますか?

知らない方にとっては「Eってなに?」って感じですが、実はこれAI(人工知能)に関連する資格なのです。

JDLA(日本ディープラーニング協会)というところが毎年主催している試験の一つで、AIエンジニアを目指す人や仕事でAIに関わるエンジニアの人が目指す試験としての位置づけられています。

AIは年々当たり前のようにニュースになり耳にする機会が増えてきた気がしますが、これからより一層
「AIを自社の製品やサービスに取り入れたい!」と考える企業は増えてきます。

ただ、現実にはAIエンジニアをはじめとした人材が圧倒的に不足しているのが現状です。

そこで今回は、AIエンジニアやAIを本格的に勉強してみたい方を対象に「E資格」の概要や僕が実際に試験を受けた感想などを紹介していこうと思います。

【こんな方に読んで欲しい記事です】

● AIエンジニアやE資格に興味がある方

● 未経験からでもAIエンジニアを目指してキャリアアップしてみたい方

E資格はエンジニア向けの難易度の高い試験となるので「ビジネスで活用するためにAIの資格を目指したい」という方は、以下記事で紹介している「G検定」を参考にしてみてください。

E資格の試験概要

まずはじめに、E資格の試験概要を以下にまとめておきます。

 E資格の試験概要まとめ

【概要①】 受験資格は「JDLA認定プログラム」を修了していること

【概要②】 開催頻度は年に2回

【概要③】 受験会場は「指定試験会場」

【概要④】 受験費用は高め

【概要⑤】 試験時間は「120分」の選択式問題

1つずつ解説していきますね。


【概要①】 受験資格は「JDLA認定プログラム」を修了していること


まず受験資格ですが、G検定の時とは異なり「JDLAの認定プログラムの修了」という要件があります。

これは簡単に言ってしまえば「一定レベルを満たした者」だけがE資格に挑戦出来るということです。

「一定レベルを有しているかどうかをどうやって判断するのか?」というと、JDLAが認定している事業者が提供するサービス「JDLA認定プログラム」を受講完了出来ているかで判断します。

JDLAが公表する認定プログラムの詳細を見て頂くとわかるのですが、民間企業のサービスを1つ選択して受講することとなります。この後紹介する受験費用とは別に講座費用が発生する点に注意が必要となります。

JDLA認定プログラムの比較はここでは紹介しませんが、受講費用や開催講座の質、サポート体制などを総合的に判断して決めるようにしてください。

とは言っても、ブログ執筆時点で20近くのサービスがあって正直選べないと思います。
独断と偏見、かつ初心者の方にやさしいという視点で選ぶのであればAidemy」がオススメです。

AidemyはAI特化型プログラミングスクールということもあり、初心者にもわかりやすい講座カリキュラムが用意されているのが特徴です。無料でオンラインカウンセリングも受けられるので、雰囲気や特徴を知りたい方はチェックしてみてください。


【概要②】 開催頻度は年に2回


次に、どのくらいの頻度で開催されるのかというと年2回の開催」となっています。

2021年4月時点の情報では、2021年は2月と8月の年2回開催となっています。
(詳しくはJDLAのホームページで確認してみてください)

G検定と比較しても専門的で高度な内容が問われる試験なので、開催頻度も年2回なのでしょう。


【概要③】 受験会場は「指定試験会場」


「受験会場はどこになるの?」というと、全国の指定試験会場から申込時に選択する形式となっています。

G検定の時は自宅受験も可能でしたが、E資格では予め決められた場所での受験のみ認められているので、より厳格な体制が敷かれていますね。ただコロナの影響で今後受験方法が変わる可能性もあるので、都度ホームページで確認してみてください。

個人的に良かったのは、指定試験会場が想像以上に多くで最寄駅から近い場所にある試験会場を選択できた点でした。通常の資格試験ではどこかの大学を利用して受験となるケースが多いですが、E資格はPCを使う環境が必要となっていることから、地元のパソコン教室みたいな場所でも受験出来るのが特徴です。


【概要④】 受験費用は高め


では実際にE資格を受験するのに受験費用はいくらかかるのでしょうか?

2021年4月時点で、一般30,000円(税別)・学生20,000円(税別)とかなり高めになっています。
(※ JDLA賛助会員の場合は税別25,000円となりますが「一般」のケースが多いかと思います。)

G検定に比べても高いですし、そもそもJDLA認定プログラムにもお金がかかっているので、気軽に申し込んでチャレンジ出来る感じではないです。そのため、相当の意気込みとある程度の経済的余裕が必要となるので、ご自身の環境に合わせて検討してみてください。

ただE資格に合格してAIエンジニアとして働けるなら、投資額はすぐに回収出来るでしょう。


【概要⑤】 試験時間は「120分」の選択式問題


続いて、肝心の試験内容や試験時間についてはどうなっているのかについてお話します。

出題内容は「ディープラーニングを実装するエンジニアの技能を認定する」とされています。

過去問についてはG検定同様に公開されていないのですが、シラバスが公開されているので興味がある方はチェックしてみてください。

記憶頼りではありますが、2020年2月に僕が受験したE資格の試験内容を下記記事にまとめていますので、こちらも良ければ参考にしてみてください。

そして、試験時間は120分の選択式となっています。

試験時間はG検定と同じですが、問題数は108問(2019年実績)となっているのでG検定よりかは問題数自体は少ないと言えます。

G検定では広く浅い知識を数多く問われるのに対して、E資格では広く深い知識をじっくり問われるイメージです。G検定と異なり、理論だけでなく計算問題やpythonベースでのコーディングに関する実装問題が多く問われるので、問題数以上に量が多いと感じるかもしれません。

E資格に合格することのメリット

それではE資格に合格した場合のメリットについて紹介していきます。

結論からお伝えすれば、以下2つのメリットがあります。

【メリット①】 AIエンジニアを目指せる

【メリット②】 社内評価の向上につながる

一番のメリットはAIエンジニアの道が拓けるという点でしょう。

E資格に合格すれば「その瞬間からAエンジニア!」というわけではありませんが、AIを実装するにあたって必要な考え方や実装面の知識は十分備わっていると言えます。

そのため、E資格の合格をキッカケとしてAIエンジニアを募集している企業へアピール出来る材料となることは間違いないでしょう。転職やフリーランスも視野に入れているのであれば、以下記事で解説している「事前準備と4つの必要な行動」について見てみてください。

二つめのメリットは、社内評価が向上する可能性が高い点です。

E資格自体の認知度は年々上昇してきているので、社内においても十分なアピール材料となるはずです。

AIの技術を自社の商品やサービスに導入したいと思っている経営陣は非常に多いので、アピール出来る資格があるのはとてもいいことだと思います。ただ、AIを導入出来る環境や段階にないにも関わらず「AI技術を導入して売上を激増させたい」と安易に考えている経営陣も多いので気をつけてください。

具体的に何に気をつけるかというと、経営陣の過度な期待に無理に応えないようにすることです。

AI技術は魔法ではないので
・ そもそもAI技術の導入は自社に必須なのか
・ AI(人工知能)というコトバにとらわれているだけではないのか
・ 導入するにしても、ビッグデータを利用出来る環境にあるのか

など、社内の人に提案したりコミュニケーションすることも時には大事になります。

E資格を受験してみた感想

最後に、僕自身がE資格を受験した経験を踏まえた感想を紹介したいと思います。


E資格の全体的な感想


僕の場合、AI技術の根幹(ディープラーニング)を仕組みから知るという目的で受験しましたが、その観点からは十分に目的を達成出来る内容でした。

G検定に合格した後に挑戦したので、ディープラーニングの全体像はある程度把握していたつもりでしたが、E資格の勉強を進めるにつれてより深い知識を実装レベルで身につけることが出来たと実感できました。


E資格受験「前」の感想


僕は2019年の9月にG検定を受験した後にE資格を目指そうと決意したので、JDLA認定プログラムを開始したのは10月の頭頃でした。そこからは、2020年の1月下旬までにかけて必要講義をオンラインで受講し、求められる必要課題を都度こなしていくといった日々を過ごしていました。

最初は「JDLA認定プログラムをこなせず、E資格の受験資格も取れないのではないか」と不安に思ったこともありましたが、わからない論点は本でじっくり復習したり、自分の中で腑に落ちるまでアウトプットしていたので、結果無事に受験して合格することが出来ました。

どこの認定プログラムを受けるかにより多少内容は異なるとは思いますが、受験資格を得られるために必要な要件と期限を常に把握し、自分の理解に応じた計画作りをすることが大切だと思います。


E資格受験「中」の感想


G検定のように自宅受験ではなかったので、コーヒー淹れてリラックスとはいきませんでした(笑)

JDLA認定プログラムを頑張ったという経緯もあったので、正直自分の中では緊張感と高揚感があったように思えます。

試験会場は、最寄駅から電車で10分程度の近場だったのでとても楽でした。小さなパソコン教室のような場所だったのですが、それが逆にリラックス出来たように思えます。PCが設置された場所で、渡された試験情報(氏名やPCへのログイン情報等)を入力し、簡単なデモページを確認したらテスト開始となります。

計算問題を解くための筆記用具や紙は試験会場で渡されるので、自分で持参する必要はなかったです。
また、電卓は持込不可でしたが、PC内の電卓を使えたので特に問題はなかったですね。

細かい試験内容についてはは先ほどの別記事リンクを見て頂きたいのですが、一言で言えば初見の内容やかなり細かい問題も出題されたという印象でした。見た瞬間「うわっ」となることもありましたが、落ち着いて解けばなんてことない問題もあるので、受験される際には慌てず冷静に分析することが大切です。


E資格受験「後」の感想


試験後の感想としてまず出てくるのは「やりきった感」ですね。

人によってはAIエンジニアへの挑戦権がかかっている人もいるかと思うので、合格発表まではドキドキの状態が続くかと思います。

僕の場合はG検定同様、自分の会社でいずれ事業化していきたい目的で勉強したので、その点からは幅広くディープラーニングを学べたと満足しています。今後は、深層学習ライブラリ(PyTorchやTensorflow等)を独学しつつ、事業の課題解決に向けた取り組みを考えていくフェーズになるかなと思います。

E資格受験の動機やキャリアプランによって取るべき行動は変わってくるので「合格したらどう行動するか?」を事前に考えておくこともオススメです。

ここまでE資格の概要について紹介してきましたが「全くのプログラミング未経験からでもAIエンジニアに挑戦してみたい!」という方であれば以下の記事も良ければ参考にしてみてください。

さいごに

今回は、少しずつ知名度が上がっているAI資格「E資格」について紹介してきました。

「AIを導入する」と聞くと言葉の響きも良くてマーケティング効果もありますが、実際にすべての企業が導入出来る状態にあるとは限りません。

それでも、E資格に合格した方たちが中心となって、より多くの企業がデータをうまく活用し、社会が抱える課題解決を目指せる環境がより進めばいいなと願っています。

本記事がE資格を目指される方の参考に少しでもなればうれしいです!