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【初心者向け】ノーコード開発をする前に最低限知っておきたい用語10個をまとめて解説

PR ノーコードを学ぶ

こんにちは、ちくたっく(@tictak_py)です。

前回、非エンジニアの方でもアプリ開発ができるツール「ノーコード」について解説しました。

一人でも多くの方に興味を持ってもらえればと思って紹介しているのですが、ノーコードと言ってもある程度はエンジニア系の用語を知っておいた方が今後の理解に役立つと思ったので、今回は「ノーコードで最低限知っておきたい用語」を中心に解説していくことにします。

今回は以下10個の用語を紹介していきます。最終的に自分なりの言葉で説明できるようになればOKなので、わからない用語を中心にチェックしてみてください。

ノーコードで最低限知っておきたい用語集【10個】

  1. ノーコード
  2. プログラミング言語
  3. ソースコード
  4. ローコード
  5. ネイティブアプリ
  6. PWA
  7. Webアプリケーション
  8. フロントエンド
  9. バックエンド
  10. データベース

もちろんこれ以外にも色々な専門用語はありますが、とりあえず上記の用語を知っておけばノーコード開発で困ることはあまりないかと思います。もしわからない用語が出てきたら、都度調べて自分なりのイメージを持ってみてください。

では1つずつ簡単に解説していきます。

1. ノーコード

ノーコードは「No-Code」「NoCode」と表記されますが、その名の通りコードを使わずにアプリやWebサイトを作れるツールのことを意味します。

もう少し具体的に言えば、プログラミング言語で必要とされるソースコードを書かずとも、まるでコードを書いた時と同じようなアプリやWebサイトを開発することが出来る技術のことを言います。

以下でも軽く説明しますが、プログラミング言語の習得はかなりの時間と経験が必要となるため、エンジニア不足が課題となっている日本でも学習コストが低くてサービス開発できるノーコードがより注目を集めているのです。

2. プログラミング言語

ノーコードは「プログラミング言語」で必要とされるソースコードを書かなくてもよいとお伝えしましたが、そもそもプログラミング言語とはなんでしょうか?

かなりざっくりしたものですが、これは機械と話すための言語と思ってもらえれば十分かなと思います。

英語圏の人と話すためには「英語」が必要となりますし、中華圏の人と話すためには「中国語」が必要となるように、機械と話すための色々な言語のことを総称してプログラミング言語と呼んでいるイメージです。

代表的なプログラミング言語としては、「C言語」「Java」「Python」「Ruby」「PHP」「JavaScript」など色々なものがあり、目的に応じて使われています。

ノーコードではこういった言語の習得が不要になるということです。

3. ソースコード

ノーコードはプログラミング言語で必要とされる「ソースコード」を書かなくてもよいとお伝えしました。

プログラミング言語は先ほど紹介した通りですが、ソースコードというのはプログラミング言語で書かれたコードのまとまりと思ってもらえればOKです。

プログラミング言語はそれぞれ書き方や文法が違うのですが、いずれにしても人間がわかるように書いたコードの集合体と理解してもらえればいいでしょう。最終的には機械に読み込ませて理解してもらう必要があるのですが、その際にはソースコードを機械語(0や1などのバイナリデータ)に翻訳することになります。

ちなみにこのソースコードから機械語に翻訳することをコンパイルと言ったりします。

と少し難しい言葉が続きましたが、ノーコードではプログラミング言語の習得が不要なので、そもそもこういったソースコードを書くこともないということを理解してもらえれば大丈夫です。

4. ローコード

ノーコードの勉強や調べものをしていると「ローコード」という言葉も出てくることが多いので、ここでその違いを理解しておきましょう。

こんな言い方をしたら怒られそうですが、ローコードというのはノーコードに毛が生えたようなものです。両者の違いを簡単にまとめるとこうなります。

  • ノーコード:コードが不要で学習コストが低い。汎用性(自由度)が低いことも
  • ローコード:汎用性(自由度)のある開発ができるが、コード知識が必要になる

ノーコードの特徴を考えるとローコードの存在意義がわかりやすくなります。

ノーコードは「コードが不要」で効率化を図れる一方で、自由度や汎用性が低いというデメリットも持っています。「この部分をこうしたい」と思っても、使っているノーコードサービスで機能が提供されていなければ実現できないということです。

そこで、こういった汎用性の低さを改善するために存在するのが「ローコード」です。コード不要ではないけど、従来のプログラミング言語よりかは少ないコード数で開発が出来ることを特徴としているものですね。

個人的にはノーコードでも十分目的を達成できると思っていますが、もし「ノーコードだけでは十分な機能実装が出来ずに困るようになった」という段階でローコードツールを活用してもいいかと思います。

5. ネイティブアプリ

ここからはノーコード開発で「何」を作れるかという観点で知っておきたい用語を3つ紹介します。

ノーコードツールで作ることができるのは主に「アプリケーション」です。

アプリケーション、略してアプリと聞いた時に多くの人が想像するのが「スマホで使っているアプリ」かと思いますが、アプリケーションはもう少し広い概念です。

ざっくりでもいいので、以下3つの違いは知っておいてください。

  • ネイティブアプリ
  • PWA
  • Webアプリケーション

ここでは「ネイティブアプリ」を解説しますが、これはまさに多くの人がイメージしている「スマホアプリ」のことを意味しています。

みなさんがあるスマホアプリを初めて使う時をイメージしてもらいたいのですが、まずはApple StoreやGoogle Playなどのストアでインストールしますよね。
これは、そのアプリがAppleやGoogleの審査に通過したことを意味しています。

こういったストアを経由した純正のアプリを指して「ネイティブアプリ」と呼ばれているのです。ちなみにノーコード開発でネイティブアプリを作りたいのであればAdaloがおすすめです。

6. PWA

続いてはPWA(Progressive Web Application)についてです。

僕もノーコード開発をはじめるまでは聞いたこともない用語でしたが、近年注目されている技術とも言われているのでぜひ知っておきましょう。

PWAをひとことで言えば、まるでネイティブアプリのように動作する仕組みのことです。ネイティブアプリではApple Storeなどの審査が必要とお伝えしましたが、PWAはストア審査を経ていないただのWebページをアプリっぽく変換する技術なので両者は区別されています。

少しイメージしづらいかもしれませんが、具体的にはあるWebサイトを「ホーム画面に追加」するだけでネイティブアプリと同じように使うことが出来るのです。Apple Storeの審査は結構厳しめということもあり、近年ではこういった技術にも注目が集まっています。

ノーコード開発でPWA技術を使ったサービス開発がしたい方であればGlideがおすすめです。

7. Webアプリケーション

アプリケーション関連の用語の最後は「Webアプリケーション」です。

先ほどまでのネイティブアプリやPWAはどちらかというと「スマホ」で動作するアプリケーションでしたが、このWebアプリケーションというのは「ブラウザ」で動作するアプリケーションを意味することが一般的です。

ブラウザというのは、検索エンジン「Google」や「Yahoo」などで開くWebページのことです。例えば僕は普段「Google Chrome」を使っているのですが、そこで開いているページで動作しているアプリやこのブログは「Webアプリケーション」に分類されることとなります。

実際にプログラミング言語を使ってWebアプリケーションを開発することも出来ますが、ノーコードに比べたら自由度は高い反面、学習コストはかかるかなと思います。

以下は僕が好きなpythonというプログラミング言語を使ってWebアプリケーションを開発したい方向けの記事ですが、どのようなイメージかを知りたい方は参考に見てみてください。

8. フロントエンド

ここまでアプリケーション関係の用語を3つほど見てきたので、最後にアプリケーションにとって大事な3つの構成要素を見ていこうと思います。その3つが以下です。

  • フロントエンド
  • バックエンド
  • データベース

ノーコード開発をする上では正直知らなくても問題はありませんが、大枠だけでも知っておくと役に立つはずです。特に、最後に紹介する「データベース」はノーコードでも出てくる用語なのでしっかり理解していきましょう。

まずフロントエンドですが、これはユーザー側から見える部分を担当する領域を意味します。自分がよく使うアプリを思い浮かべてみればわかりますが、アプリには文字やデザインなどの「見た目」をつかさどっている領域があり、これをまとめてフロントエンドとかっこよく表現しているのです。

プログラミング言語でフロントエンドを開発しようとする場合、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を使う必要があります。以下はWeb制作やWebデザイナーを目指す人向けの記事ですが、どんなことを勉強する必要があるのか(ノーコードでは勉強しなくて済む部分は何か)をイメージしたい方は参考にしてください。

ノーコードではすべてのツールで「見た目をどうしたいか」を調節できる画面が用意されているので、実際には意識しなくても済みますが、ユーザーから見える部分の処理をフロントエンドということは知っておきましょう。

9. バックエンド

続いてバックエンドですが、これはユーザー側から見えない部分を担当する領域のことを言います。先ほどのフロントエンドが「見える」部分だったのに対して、バックエンドは「見えない」部分という違いですね。

これは見えないのでイメージしづらいですが、裏側ではこんなことがされています。

  • ユーザーがボタンを押したら指定のページに遷移させる
  • ユーザーが入力したデータをサーバーに保存する
  • ユーザーが閲覧したページの履歴から商品等をレコメンドする

上記は一例ですが、見えないところで「仕組み」が構築されていると思ってもらえればOKです。ノーコード開発ではこのバックエンド処理を意識しなくても、イメージ通りにデータの保存や処理ができるようになっています。

ですが、バックエンドの中でも意識した方がより良い開発につながるものがあります。それが最後に紹介する「データベース」です。

10. データベース

バックエンドはユーザー側から見えない部分を担当する領域とお伝えしましたが、このデータベースもバックエンドの一つに含まれます。ただ、重要性が高いのでバックエンドから切り出す形で紹介しています。

データベースというのは、データのベース(基地)が多分由来になっている「データを格納する箱」のことを意味します。例えばTwitterのようなアプリを作る場合、色々な情報が必要となりますが、すべてを1つの箱で管理するのはごちゃごちゃになりそうですよね。

アカウント登録した人の「ユーザー名」「登録メールアドレス」「生年月日」「自己紹介」などはユーザーという箱に格納し、投稿した内容に関する「テキストデータ」「画像データ」「送信者」「タグ」などはツイートという箱に格納するようなイメージです。

ノーコード開発では、あらかじめどういったデータが必要になるかを考えた上で、データベース設計することが大事になると言えます。そういった意味でも、データを格納する場所を総称して「データベース」という呼ぶことは理解しておいてください。

データの箱と箱につながりを持たせることを「リレーションシップ」と言うので、余力のある人はこの言葉もあわせて覚えちゃいましょう。

さいごに

今回は「ノーコード開発で最低限知っておきたい用語」について解説してきました。

基本的な用語から、ノーコードならではの用語もありましたが、いずれも自分なりの言葉で説明できるようにしておけば問題ありません。実際にプログラミングをするわけではありませんが、プログラムを書いた場合にはどうなるかといった視点を持ってノーコード開発することはかなり大事な考え方だと思います。

ざっくりとしたイメージでも構わないので、今回紹介した用語と全体のつながりやイメージを持ってぜひノーコード開発に取り組んでみてください。

では今回はこのへんで。